「セクハラ就職面接 女子大生なぶり」が正式(?)名称。とにかく、この作品は好きである。'97年公開の成人映画では、自分の中ではベスト2に入っている。(ちなみに、ベスト2のもう一本は「美人女将のナマ足 -奥までしたたる-」である)内容は、至って簡単。卒業を間近に控えた1月であるのに、就職が決まっていない女子学生が、セクハラな面接を受ける ってものである。もちろん、最初から最後まで面接を受けているのではなく、途中から軌道修正され、最終的には、別の職を見つけるのである。
女性の現実社会の中での扱い ,職業の選び方 ,自問自答による自分の見つめ直し
をHシーンと織り混ぜて表現していると言うのが、好きになった理由である。
それらをうまく表現しているのが、以下の3シーンである。
一つめは、最初の面接のシーン。面接官・杉村(杉本まこと)と女子大生・緒方涼子(小泉志穂)のやり取り。とにかく、杉村のセリフが興味深い。
始めは、哲学の話をしているが、途中からどんどん本性が見えてくる。
「哲学科は敬遠されますからねぇ。もっとも、最高学府を出た女を部下にしようとする男なんて、日本にどれくらいいるのかなぁ。」と言い出し、
とセクハラな質問が飛び出してくる。もちろん、その裏には、生理休暇の問題,トイレの設備の問題 と理由をつけているが、単なる言い訳。
- 「恋人はいますか?」
- 「生理は周期的に来ていますか?」
- 「ナプキン派? タンポン派?」
質問に耐えかねて逃げようとする涼子をつかまえて、
「会社が求めているのは、頭のいい女なんかじゃない。コピーやお茶汲みを頼んでも、文句言わずにニコニコとやってくれる女なんだ」と台詞を吐きつける。この台詞が「現実としての女性の扱いなんだな」と頭に焼きついてしまった。この後に、涼子を押し倒して「東大の女がどんな顔して男のモノを咥えるか,股座を広げるかの方が興味あるんだよ」というセリフも出てくるが、先の台詞を聞いてしまったら、あまり印象的ではなかった。二つめは、由利(青木こずえ)との出会いにより、「フリーのレンタル・ボディ」という職業を発見するシーン。売春という言葉を使うのではなく、レンタルボディという言葉を使っているのが、何ともおもしろい。
また、このシーンでは、当たり前のように大学を出て就職をするという流れに対しての疑問を投げかけている。ちょうど自分も、同じ流れで就職をしてしまっているので、とても考えさせられるところであった。最後三つ目は、ストーリーの中盤あたりから何度か登場する、自問自答のシーン。
「リクルーターと知り合いになれてこれで一安心と思ったのではないか?」
「レンタルボディを本当に始めてしまってよいのか?」
「レンタルボディの営業を成功させて」
等に関してを自問自答している。
一本でこれだけのことを考えさせてくれる作品「セクハラ就職面接 女子大生なぶり」。
とっても好きである。(だから、3回も観ている)
…と、内容的に興味深い映画であるが、自分にとっては鬼門でもある。
過去に3回この映画を観たが、そのうち2回は映画館で狙われている。1回目は、封切り直後の'97年4月。その前の映画を観ている時から、異様な視線は感じていたが、「セクハラ…」が始まったら、いきなり隣の席にそのオヤジが移動してきた。さすがに恐くなって、すぐに映画館を出てしまった。この時は、頭の5分くらいしか観ていないのである。
2回目は、先日2/28。入場料500円の映画館だったので、あまり広くなく、隣り合わせで座らなければならないので、ヤバイと思っていたら、案の定であった。それも一回の上演で二人にである。一人目は、隣に座ってきたオヤジ。太モモを触られた。映画の半分過ぎくらいのことであった。 本当ならここで劇場を出てしまえばいいのだが、あと20分くらいだったので、席を立ち 後ろの立ち見席へ。ここで、小泉志穂さんと杉本まことさんのカラミを観ていると、ズボンの上から股間に何かが…。最初は自分のカバンが当たっているのかと思ったら、明らかに隣のオヤジの手。とりあえず、その場からちょっと離れて、事無きを得た。
真面目な気持ちで映画を観にきている人もいるので、こういう行為は他のところでやって欲しいと切に感じた一日でもあった。